韓国のノマドビザ申請方法!韓国でノマドするメリットをご紹介

Hikaru Osaka

韓国は世界でもトップクラスの高速インターネットがある国。どこでも見つかる無料WiFi、電源カフェ、コワーキングスペースなど、ノマドワーカーにとって嬉しい作業環境が整っています。

そんな韓国でデジタルノマドビザを取得する方法について、申請の流れから必要書類、注意点、おすすめの都市やコワーキングスペースまでを網羅し、本記事にまとめました。

記事の最後には、韓国滞在中での決済やウォンへの両替をお得にできるWise(ワイズ)についても紹介しているので、ぜひ確認してみてください。

Wise(ワイズ)アカウントについて 💡

目次 🔖

韓国のノマドビザについて

韓国のデジタルノマドビザは、「ワーケーションビザ」とも呼ばれます。2024年1月から試験的に行われることになり、発給を受けた人は入国から最長2年間滞在できるようになります。¹

韓国ノマドビザにおいては、フリーランスは申請することができません。 ²

ノマドビザ導入の背景について

韓国ではワーケーション(働きながら過ごす休暇)の人気が高まっており、このことから政府はリモートワークと休暇を円滑にすべく、デジタルノマドビザを発行しました。これまでワーケーションに来ていた外国人は90日以内の滞在にとどめていましたが、ノマドビザの導入により長期間にわたって滞在できるようになります。まずは試験的に導入し、今後恒久的な制度にするかどうかを検討する計画がされています。

対象者: ²

  • 韓国国外の海外企業に所属し、前年の年間所得が韓国政府の定める基準以上(韓国の一人当たりGNI(国民総所得)の2倍以上)であること。
  • 海外の企業に所属する外国人で、遠隔勤務(リモートワーク)が可能な人
  • 満18歳以上(同伴家族については年齢制限なし)
  • 1年以上同一業種に勤務した人及びその家族

海外の企業に所属し、韓国でリモートワークをする人を対象としています。

企業に所属していないフリーランスや個人事業主の方は対象外なのでご注意ください。 ²

家族同伴の場合、ワーケーションビザを申請しようとする本人と家族関係にあることが証明される公的機関発行の証明書類を提出する必要があります。家族については所得基準などワーケーションビザの申請要件を満たしていなくても問題ありません。 ¹

ビザの有効期間:1年間有効(所定の延長手続きをすれば最大2年まで滞在可能)¹

滞在可能期間:

「ワーケーションビザ」の発給を受けた人は、入国日から1年間、所定の延長手続きをすれば韓国に最長2年間滞在できるようになります。²

現在、短期滞在・観光ビザで韓国に滞在している外国人も、ワーケーションビザの条件を満たせば所轄の 出入国・外国人事務所(入管)でノマドビザへの変更が可能です。詳しくは外国人総合案内センター(韓国国内局番なし1345・外国語対応可能)または管轄の出入国・外国人事務所(入管)にお問合せください)¹

申請料金: 費用は申請する国・地域にある在外公館により異なります。

たとえば、カナダ国内の韓国大使館の場合、ワーケーションビザの費用は117カナダドル(CAD) になります。

韓国のデジタルノマドビザの申請方法・必要書類

申請の流れ

申請は世界各国・地域にある韓国の在外公館(大使館領事部または総領事館)で行えます。認められれば1年間有効なワーケーションビザを発給することができます。¹

  1. 韓国ノマドビザ(ワーケーションビザ)の対象者であるか確認する
  2. 必要な書類を準備する
  3. 韓国の在外公館に出向き、対面で申請する(事前予約が必要か確認する)
  4. 審査を待つ
  5. 承認された場合:韓国に入国後、90日以内に現地の入国管理局でARC(外国人登録証) を申請する

外国人登録証が発給されると、入国日から1年間の滞在許可が付与されます。また所定の手続きを行い認められた場合、さらに1年の延長滞在が可能です(最長2年間)²

ARCには以下のような特典があります。 

  • 無料の韓国語クラス
  • 韓国の空港での入国手続きの迅速化
  • 韓国の銀行口座を開設する資格

必要書類について²

  • 査証発給申請書
  • パスポート
  • 標準規格写真1枚
  • 手数料
  • 在職証明書
  • 給与明細書または確定申告
  • 口座取引内容など所得を証明できる書類
  • 犯罪経歴証明書
  • 個人医療保険加入証明書
    • 韓国滞在期間中、病院での治療や万一本国への移送が必要となった場合の保障額1億ウォン以上の個人医療保険加入が必須です。
  • 家族関係を証明できる書類(家族同伴時)

韓国デジタルノマドビザ申請においての注意点

ビザ申請時の提出書類等詳細については、手数料など申請する国・地域にある在外公館により異なる場合があります。詳しくは、申請前に予め居住している地域を管轄する在外公館に問い合わせる必要があります。²

ワーケーションビザで入国し、その後失業した場合は、法令上申告義務はありませんが、滞在期間の延長はできません。ビザ満了日までに韓国を出国しなければならないため、注意が必要です。¹

韓国でのデジタルノマドの納税義務について¹

韓国人・外国人を問わず、1年のうち183日以上韓国に住んでいる居住者は、すべての所得が課税対象になります。

ただし、短期居住外国人には特例があり、韓国国外で得た所得については、韓国で支払われたもの、または韓国に送金されたものだけが課税対象となります。

また、大韓民国との間に二重課税防止のための条約・協定が締結されている国の国籍を持ち、条文に該当所得に関し二重課税しない旨の文言がある場合、課税対象とはなりません。

税に関する詳しいお問合せ・ご相談は、国税相談センター(韓国語のみ・通話は韓国国内局番なし126)や韓国国内の各税務署相談窓口、韓国にある民間の会計事務所・税理士事務所(有料)に連絡する必要があります。

韓国でのデジタルノマドおすすめの都市

ソウル

韓国でのデジタルノマドおすすめの都市:ソウル

韓国首都のソウルでは、ビジネスの中心地江南区(カンナム)、高級感あふれる清潭洞(チョンダムドン)や狎鴎亭(アックジョン)などの多国籍企業が集まるエリアがあります。

コワーキングスペースはもちろん、ショッピングモールも立ち並びます。家賃は最も高く(約10万円以上)、ビジネスを展開したい起業家やスタートアップにおすすめ。

一方で芸術的な弘大(ホンデ)地区は、創造的な仕事をするアーティステックなデジタルノマドにおすすめ。カフェが充実しており、多様な国の料理が楽しめます。

約6〜8万円の家賃で生活しやすい環境です。また、聖水洞(ソンスドン)は開発中の個性的な街でスタートアップやデザイン事務所、クリエイター向けのコワーキングスペースが増加しており、刺激的な環境です。

釜山(プサン)

韓国でのデジタルノマドおすすめの都市:釜山(プサン)

釜山は韓国の第二都市ということもあり、ソウルのように活気のある街や観光スポット、ナイトライフがあります。しかし海辺のロケーションでのんびりと楽しむこともできる良さがあります。生活コストはソウルよりも約20~30%低く、リーズナブルな家賃(約4~6万円)と交通費で生活ができます。

コワーキングスペースも大手から独立系まで数多く見つかります。ただし、日本語や英語が通じない場合が多く、多少の韓国語は知っておきたいところです。

済州島(チェジュ島)

韓国でのデジタルノマドおすすめの都市:済州島(チェジュ島)

済州島は韓国の離島であり、近年ではワーケーション向けの施設が増加中。済州スタートアップベースのコワーキングスペースやシェアハウスが充実しており、海の近くでリラックスしながら働きたいデジタルノマドにおすすめです。

釜山よりも低い物価で生活コストを抑えられるといったメリットがあります。ただし、交通機関が限られており、バイクやレンタカーなしでは長期滞在に不向きかもしれません。

デジタルノマドが韓国で利用できるコワーキングスペース

Google for Startups

Google for Startupsは、世界中のスタートアップが利用できるコワーキングスペースを完全無料で提供しています。さまざまなイベントやプログラム、ネットワーキングの機会に参加できるメリットもあります。ソウルでは広々としたカフェ併設のオフィスが利用できます。利用するにはメンバーシップへの登録が必要です。

営業時間:平日の9:00~21:00、土曜の9:00~17:00

Seoul Startup Hub

Seoul Startup Hubは1F~3Fまである広大なコワーキングスペース。こちらも完全無料であり、高速Wi-Fi、コンセント完備、休憩スペース、格安ランチ、カフェ、コンビニが併設されています。起業したい人を支援すべく財団が立ち上げたソウル創業ハブで、企業カウンセリングも受けられます。

営業時間:平日は9:00~21:00、週末および祝祭日は9:00~18:00

釜山ワーケーションセンター

Busan Workation Central Centerは、釜山市が運営するコワーキングスペースで釜山駅から徒歩5分。事前申請ができれば、無料で利用ができます。就業証明書を提示し、承認されるまで2~3日かかるため、その点は注意が必要。

しかし申請が通れば、素晴らしい景色と設備、特典を得ることができます。アスティホテルの24階に位置する洗練されたオフィスにて、オーシャンビューあるいはシティビューのプライベートシートやラウンジシートで作業ができます。さらに会議室や電話ブース、テラスラウンジ、ミニバーなどへのアクセスも可能。

営業時間:8:30~20:30 平日のみ

韓国でデジタルノマドをするメリット・デメリット

メリットデメリット
  • 最長2年間滞在できる
  • 活気がある街やエリアごとに楽しめる娯楽が多い
  • 公共エリアにもWi-Fiがあり、ネット環境に困らない
  • コワーキングスペースやカフェの数が多い
  • 無料で利用できるコワーキングスペースや起業支援が充実している
  • フリーランスは申請対象外であること
  • 指定された最低年収が高め。(2022年の時点で約930万円以上の年収)
  • ビザの有効期間中に失業すると滞在を延長することができない

韓国滞在中の報酬の受け取りにおすすめ:Wise(ワイズ)

国滞在中の報酬の受け取りにおすすめ:Wise(ワイズ)

Wise(ワイズ)は、韓国での生活に利便性をもたらしてくれるマルチカレンシー口座です。給与受け取りや家賃の支払い、外貨両替、海外送金など、オンラインですぐに利用できる優れたサービスです。日本から先に口座開設ができるため、韓国到着後に急いで銀行口座を作る必要もありません。さらに、ノマドにおすすめのWise Businessもあります。

フリーランスでWise Businessを使用するメリットは以下となります。

  • 多通貨でお金を管理できる
  • いつでも日本円に両替できる
  • 受取手数料無料で報酬をそのまま受け取ることができる
  • リアルレート(ミッドマーケットレート)適用
  • わかりやすい手数料でフリーランスでの手取りを最大化できる

Wise(ワイズ)アカウントを開設する 🚀

⚠️ すでに日本でWiseアカウントをお持ちの場合、韓国の住所に変更された際は、Wiseアカウントでの更新も必要になります。長期滞在の際には必ず更新するようにしてください。

まとめ

今回は、韓国のノマドビザ「ワーケーションビザ」の申請方法について解説しました。必要書類をそろえて早速申請に取り掛かりましょう。追加でWiseデビットカードを取得し、現地でのスムーズな決済にご利用ください。Wiseで充実したノマド生活を送りましょう。


ソース:
  1. 仕事をしながらバケーション!ワーケーションで韓国をエンジョイ~ワーケーションビザQ&A~ : 韓国観光公社公式サイト「VISITKOREA」
  2. ‘ワーケーションビザ’、2024年1月から発給開始~延長手続きで最長2年まで、当面はテスト運用~ : 韓国観光公社公式サイト「VISITKOREA」
  3. Founders at Campus Tokyo - Google for Startups
  4. ソウル創業ハブ | ソウル市観光情報公式ウェブサイト
  5. Busan Workation Central Center

*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



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