オーストラリアのタックスリターンはいつ?帰国後でもできる?2025年の申告ガイド

Hikaru Osaka

オーストラリアで働いたら「タックスリターン(確定申告)」の手続きが必要です。

税金の手続きは面倒だと思うかもしれません。

オーストラリアのタックスリターンの手続きをでは還付金を受け取れるケースも多々あります。損しないためにも、しっかり手続きを行うことが重要です。

この記事では、オーストラリアのタックスリターンに関するよくある質問や、海外送金や還付金の受け取りコストを抑えたい人向けにWise(ワイズ)の活用法などもご紹介します。

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目次 🔖

オーストラリアのタックスリターンとは?

タックスリターン(TAX RETURN) とは、オーストラリアの確定申告のことです。

日本では個人事業主や給与の収入金額が2,000万円を超える方など、一部の方が確定申告をします¹。対してオーストラリアでは、働いた方は原則的にタックスリターンの対象です。

日本から留学している方やワーキングホリデーで滞在している方、駐在している方などもタックスリターンの対象になります。

オーストラリアのタックスリターンの仕組み

オーストラリアでは給与から税金の源泉徴収が行われます。その上で、税金を差し引いた額が給与として支払われる仕組みです。

給与を受け取るときは雇い主から「PAYG Payment Summary(ペイメントサマリー)」という書面を受け取ります。日本で言うところの源泉徴収票のような書類です。

この書類をもとにタックスリターンを行うことで多く納めた分の税金を還付してもらえます。納付した税金が足りない場合、追納するという仕組みです。


オーストラリアのタックスリターンはいつ?

オーストラリアのタックスリターンの会計年度は7月1日~翌年の6月30日までです。

この期間の分の所得をいつから手続きできるかと言うと、7月1日からです。2025年を例に挙げると、2025年7月1日からタックスリターンの手続きができるようになります。

手続き期間の終わりは10月31日です。基本的にはこの期間内(7月1日~10月31日)にタックスリターンの手続きを行う必要があります。

なお、登録税理士に手続きを代理してもらう場合は例外的に期間の延長が可能です。


オーストラリアの税率は何パーセント?

オーストラリアの個人所得税の税率は居住者と非居住者、ワーキングホリデービザ滞在者で異なります。

どれに該当する場合でも最高税率は45% です³。

居住者や非居住者については、居住や居住地などの条件で個別に判断されます²。

①居住者(税率 / 0%~45%)³

課税所得(豪ドル)税額 / 税率
0~18,200豪ドル0%
18,201~45,000豪ドル18,200豪ドル超の範囲につき1豪ドルあたり16豪セント / 16%
45,001~135,000豪ドル4,288豪ドル+45,000豪ドルを超の範囲につき1豪ドルあたり30豪セント / 30%
135,001~190,000豪ドル31,288豪ドル+135,000豪ドル超の範囲につき1豪ドルあたり37豪セント / 37%
190,001豪ドル以上51,638豪ドル+190,000豪ドル超の範囲につき1豪ドルあたり45豪セント / 45%

②非居住者(税率 / 30%~45%)³

課税所得(豪ドル)税額 / 税率
0~135,000豪ドル1豪ドルあたり30豪セント / 30%
135,001~190,000豪ドル40,500豪ドル+135,000豪ドル超の範囲につき1豪ドルあたり37豪セント / 37%
190,001豪ドル以上60,850豪ドル+190,000豪ドル超の範囲につき1豪ドルあたり45豪セント / 45%

③ワーキングホリデービザ滞在者(税率 / 15%~45%)³

課税所得(豪ドル)税額 / 税率
0~45,000豪ドル1豪ドルあたり15豪セント / 15%
45,001~135,000豪ドル6,750豪ドル+45,000豪ドル超の範囲につき1豪ドルあたり30豪セント / 30%
135,001~190,000豪ドル33,750豪ドル+135,000豪ドル超の範囲につき1豪ドルあたり37豪セント / 37%
190,001豪ドル以上54,100豪ドル+190,000豪ドル超の範囲につき1豪ドルあたり45豪セント / 45%
関連ページ 💡 オーストラリアの所得税は高い?計算方法や税率をわかりやすく解説

オーストラリアのタックスリターン申告に必要なもの

オーストラリアのタックスリターン申告に必要なもの

オーストラリアのタックスリターンには次のような書類・情報が必要です。

  • パスポートやID
  • 税務番号(TFN、Tax File Number)
  • PAYG Payment Summary(ペイメントサマリー) あるいは Income Statement(インカムステイトメント)
  • 経費の領収証
  • 銀行口座の情報

この他に銀行利息などの収入があれば、その収入に関する書類・情報も必要になります。


オーストラリアのタックスリターンのやり方

オーストラリアのタックスリターンには3つのパターンがあります。

  • パターン① タックスリターン不要(手続き自体が不要)
  • パターン② タックスリターン不要(Non-lodgement Adviceを提出する)
  • パターン③ タックスリターンを行う

オーストラリアに観光ビザなどで滞在している方などは基本的に手続き不要です。

また、一定の条件を満たす方はタックスリターンが不要になります。一定の条件を満たすことでタックスリターンが不要になるケースではNon-lodgement Adviceの提出手続きが必要です。

パターン③に該当した場合は通常通りタックスリターンの手続きを行います。

オーストラリアのタックスリターンが必要かどうか判断できない場合は税理士に相談することをおすすめします。

タックスリターンの2つのやり方

オーストラリアのタックスリターンには主に2つのやり方があります。

  • 方法①を使って自分でオンライン申告する:オンラインシステムであるmyGovを使って情報を入力・送信する方法。10分~20分ほどで申請手続きが完了する
  • 方法②税理士・代行サービスを利用する:税理士や代行サービスにタックスリターン手続きを代わりにやってもらう方法

オーストラリアのタックスリターンは帰国後でもできる?

タックスリターンは帰国前だけでなく帰国後に手続きすることも可能です。

帰国後に手続きしたい場合は現地の税理士や代行サービスに依頼する方法があります。

また、日本からでもmyGovにアクセスできますので、帰国後に日本からオンライン申告するというやり方も可能です。

還付金はオーストラリアの銀行口座で受け取る方法の他、海外送金で受け取るというやり方もあります。


Wise(ワイズ)を活用して還付金や海外送金コストを節約しよう

Wise(ワイズ)を活用して還付金や海外送金コストを節約しよう

オーストラリアで働いた後のタックスリターンでは、還付金の受け取り日本への資金移動が必要になることも多いはず。

しかし、一般的な銀行を使った国際送金は手数料が高く、為替レートにも隠れコストが含まれていることがよくあります。また、複数の通貨を管理したいときや、帰国後も海外口座にアクセスしたいときに、不便を感じる人も少なくありません。

こうした悩みを解決するのが、Wise(ワイズ)マルチカレンシー口座)です。

Wiseでは、オーストラリアの口座番号とBSBコード付きAUD口座情報を取得できるので、還付金を直接豪ドルで受け取ることも可能です。そのまま日本円に両替して国内口座に送金でき、コストを大幅に節約できます。

Wiseの主なメリット

  • 世界70カ国以上への格安送金が可能
  • 1つのアカウントで40以上の通貨を保有・両替
  • 160カ国以上で使えるデビットカード
  • オーストラリア・アメリカ・EUなどの10ヶ国の現地口座情報を取得可能
  • 常にミッドマーケットレートを採用(隠れ手数料なし)

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👉 AUD口座情報で資金を受け取る方法(Wise公式ヘルプ)

Wiseを使えば、還付金の受取から海外送金、複数通貨の管理まで一括で対応可能
オーストラリア滞在経験のある人や、今後海外で働く予定がある人にとっても、便利な選択肢です。


オーストラリアのタックスリターンに税理士や代行を使うべき?

オーストラリアのタックスリターンは自分でもできますが、税理士や代行サービスに依頼することも可能です。

税理士や代行サービスへの依頼がおすすめなのは次のようなケースです。

  • 所得金額が大きい
  • 所得や書類が複雑である
  • 複数の雇用先から給与をもらっている
  • 複数年分の申告手続きが必要である
  • 海外居住者扱いになるなど税率が複雑である
  • 投資や副業収入などで控除・経費計上が多い
  • 英語でのやり取りや税務に不安がある
  • 自分では手続きできそうにない
  • 帰国後にオーストラリアの専門家・プロに一任したい
  • タックスリターンの期限を延長したい
  • タックスリターンの期限の締め切りが近い

オーストラリアのタックスリターンの期限は7月1日~10月31日ですが、登録税理士に依頼する場合は翌年5月15日まで延長可能です。

ただ、税理士や代行サービスに依頼する場合はその分の料金がかかります。還付金より税理士や代行サービスに支払う料金の方が高くなってしまうケースもありますので、よく考えて利用を決めるべきです。


オーストラリアのタックスリターンよくある質問

タックスリターンしないとどうなる?

オーストラリアのタックスリターンを期限内にしない場合は罰金の対象になる可能性があります。

申告漏れや申告忘れがないよう注意してください。

ワーホリは還付されやすいって本当?

ワーホリだからといって必ず税金が還付されるというわけではありません。

タックスリターンで還付金を受け取れるかどうかは所得によります。

銀行口座を閉じた後でも還付可能?

銀行口座を閉じてしまった方も、Wiseマルチカレンシー口座を利用すればオーストラリアの口座番号とBSBコードを取得してオーストラリアの銀行口座のように豪ドルの受取ができ、またWise内で日本円への両替も可能です。


まとめ

オーストラリアで働くなら基本的にタックスリターンが必要です。

タックスリターンはいつやる手続きか。どうやるか。手続きに何が必要か。このような基本的なポイントを抑えておくことが重要になります。還付金が発生したときの受け取り先も準備するなど、手続きに備えておくことも大切です。

Wise(ワイズ)なら豪ドルや日本円など40以上の通貨を1つのアカウントで管理できます。

Wiseで海外生活のスタートや帰国後の手続き、還付金の受け取りがもっとスムーズになります。ぜひ有効活用してください!

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ソース

  1. 確定申告が必要な方|国税庁
  2. 税務と居住権 | Australian Taxation Office
  3. 税制 | オーストラリア - オセアニア - 国・地域別に見る - ジェトロ

*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



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