香港ドル(HKD)の両替はどこがおすすめ?場所・方法・手数料を安くする方法を解説

Hikaru Osaka

香港ディズニーやビクトリア・ピークから見える「100万ドルの夜景」など、香港の滞在は楽しいことがたくさんあります。

しかし「世界一物価が高い国」と言われ、予算のやりくりに悩むこともあるでしょう。実は両替方法を工夫すると、より費用を抑えて滞在できることがあります¹。

本記事では、円から香港ドルへの両替方法を徹底的に比較し、おすすめの方法を紹介します。この記事を読めば、最もお得で便利な両替方法が分かります。余計な費用を払いたくない人は、ぜひ参考にしてください。

また銀行の最大7倍安く送金できるオンライン海外送金サービス、Wise(ワイズ)についても紹介します。お得に両替を楽しみたい人は、ぜひ検討してください。

Wise(ワイズ)について 💡

円(JPY)から香港ドル(HKD)に両替した時の現在のレート(by Wise)🇭🇰

目次 🔖

※本記事の情報は2025年8月6日時点の情報を参照しています。そのため、この内容が正確または、最新であることを表明または保証しません。また、本記事の内容は、あくまで参考情報として作成されています。専門的な意見・アドバイスが必要とされる場合、口座をお持ちの銀行やその他の専門家にお問い合わせください。

円(JPY)から香港ドル(HKD)へ両替するおすすめの方法

海外旅行や出張、移住で欠かせないのが外貨両替です。香港は両替がしやすい国ですが、日本で両替したほうが後々の心配が少ないかもしれません。

両替の方法はひとつではありません。日本国内と香港国内でそれぞれ幅広い選択肢があります。それぞれの特徴を理解して、自分に合った方法を見つけましょう。

日本国内での両替方法

香港で両替したほうがレートはお得かもしれませんが、事前に香港ドルを持っておくと予想外の事態が起きても安心です。

もしコスト面を重視するなら金券ショップや外貨宅配サービスを推奨しますが、便利さは空港の両替所や国内銀行がおすすめです。

メリットデメリット
空港の両替所
  • 急ぎのときに両替しやすい
  • 信頼できる
  • レートが悪い
  • 時間帯によっては混雑している
国内銀行
  • 信頼できる
  • 外貨宅配サービスを行っているケースもあり
  • 手数料が比較的高い
  • サービスを縮小している場合がある
  • 外貨宅配は送料がかかることが多い
金券ショップ
  • レートが比較的お得
  • 立地と営業時間がアクセスしやすい
  • 偽札のリスクあり(大手を選ぶ必要がある)
外貨宅配サービス
  • ネットで24時間申込ができる
  • レートがいい傾向にある
  • 受け取りに2〜3日かかる
  • 香港の一部エリアと比べるとレートが悪い傾向がある(重慶大厦など)

香港現地での両替方法

香港現地での両替は、重慶大厦(チョンキンマンション)内、特に内側にある両替所がお得です。ただし香港の中では比較的、治安があまり良くないとも言われているため、利用するときは気をつけましょう。

政府公認の両替所であることを確認するには、店頭の看板を確認し、ライセンス番号や会社名、Money Service Operator Licence(貨幣兌換商営業許可証)などの記載があることを確認してください。

また香港島に滞在している場合は上環(ションワン)エリアのレートが重慶大厦に近いので、ぜひご利用ください。

騙されることが心配な場合は、空港や銀行で両替、もしくはカードによる現金引出しをおすすめします。

メリットデメリット
空港の両替所
  • 急ぎのときに両替しやすい
  • 信頼できる
  • レートが悪い
  • 時間帯によっては混雑している
香港の銀行
  • 信頼できる
  • 香港ドルで保有できる
  • 香港の銀行口座が必要
  • レートが比較的悪い
香港の街中の両替所(政府公認両替所)
  • レートがお得な傾向がある
  • 立ち寄りやすい
  • 政府公認ではない両替所もあり、騙されるリスクがある
香港のホテル
  • 信頼できる
  • 自身のホテル内にあれば、便利
  • レートが悪い
  • ホテルに両替を行っているか確認する必要がある
デビットカード(ATM)
  • ATMで簡単に引き出せる
  • 空港や銀行よりお得な傾向がある
  • 1回あたりの手数料が高い
  • カードによっては引き出せないケースもある
クレジットカード(ATM)
  • 空港や銀行よりはお得な傾向がある
  • 現金が即時に手に入る
  • 海外事務手数料が加算されがち
  • 利息が発生する

円から香港ドルへの両替はどこで、いつするのがおすすめ?

円から香港ドルへの両替は、最終的にどこでするのが一番有利なのか悩む人も多いでしょう。以下では、おすすめの両替方法や両替をするタイミングなどについて説明しました。

おすすめの両替方法・場所

香港ドルへの両替は、日本国内で使用する金額の2/3ほど済ませておくのが、おすすめです。

世界的にも主要な通貨なのでどこでも手に入りやすく、海外で言語の壁に当たることやトラブルに巻き込まれるなどの悩みを抱えずに済みます。

また、キャッシュレス決済が進んでいる国なので、あとの1/3はWise(ワイズ)で両替しておくと支払いが便利です。Wiseはレートが特に有利で、ATMが多い香港では利用しやすいのも魅力です。

日本国内では次の方法が両替に適しています:

  • インターネット外貨宅配サービス:手数料が安く、24時間注文できる手軽さがあります。レートもいい傾向にあります。
  • 大手の金券ショップ:すぐに現金を手に入れられます。レートはいい傾向にあります。

重慶大厦でお得に両替がしたい方は1/3ほど国内で済ませ、1/3ほどをWiseで、残りを重慶大厦で両替するのが、心理的にも安心できるでしょう。

関連ページ 💡 外貨両替のおすすめ方法は?方法別に手数料やレートを徹底比較

両替するおすすめのタイミング

両替するおすすめのタイミングは2、3週間前です。出発までの期間が長いほど、よりお得なレートのときに両替できます。

ただし、重慶大厦の両替所はコスト面で有利なので、一部は香港に着いてから両替するのもいいでしょう。もし時間がない場合は、空港やホテルで済ませるのがおすすめです。

現地ATMで両替できる?

はい、現地ATMで両替できます。VisaやMastercard、JCBのような国際ブランドを使用すれば、自動的に香港ドルへ両替され、現金を引き出すことができます。

銀行や空港、MTR(地下鉄)周辺などでATMを探してみてください。カードによっては手数料が高くなるため、使用するときには注意しましょう。

おすすめのページ 🌸 Wiseカードで香港のATMからお得に現金を引き出す方法は?

円から香港ドルの両替にかかる手数料

両替にかかる手数料は、両替の方法によって大きく異なります。理由は、各支払い方法で定めている両替手数料と事務手数料がユニークだからです。

両替手数料とは、市場の基準となるレート(仲値)に対し、上乗せされている手数料のことです。事務手数料は、送金するのにかかる手数料になります。

一般的に以下のような手数料がかかります²⎺⁷。

場所手数料
金融機関や両替所市場レート+2〜5%程度
デビットカード国際ブランドが定めるレート+ 2〜4%(カード発行会社の事務手数料)
クレジットカード国際ブランドが定めるレート+カード会社の事務手数料 2〜4%+返済日までの借入利息

(2025年8月6日時点の情報)

手数料の一例

10万円を香港ドルに両替すると、4,710〜5,310香港ドルと、同じ両替でも600香港ドル(仲値レートで約1.14万円)も異なります。

それぞれの価格は、次のとおりです:

場所受取額
国内にある銀行(三菱UFJ銀行)⁸約4,710香港ドル
金券ショップ(J.Market 推定レート)⁹約4,710香港ドル
一般的なデビットカード(MUFG・VISA) ¹⁰ ¹¹約5,300香港ドル
Wiseデビットカード約5,310香港ドル
クレジットカード(MUFG・VISA)¹⁰ ¹²約5,260香港ドル

(2025年8月6日時点のレートを参考)

※取引のための手数料は別途必要なので、ご確認ください。

この表の手数料概算は次のとおりです(2025年8月6日時点):

  • 国内の銀行(三菱UFJ銀行):両替レートは銀行の手数料が上乗せされた「1香港ドル=16.37円」で計算
  • 金券ショップ(J・Market):両替レートは金券ショップの手数料が上乗せされた「1香港ドル=16.67円」で計算
  • デビットカード(MUFG・VISA):多くのカード会社が定める海外事務手数料(約3.05%)を基準に計算
  • Wiseデビットカード:「1香港ドル=19円」のレートでで計算。為替レートに手数料が上乗せされないレート(ミッドマーケットレート)を使用。両替にかかる手数料は、事前に明示される636円
  • クレジットカード(MUFG・VISA):VISAの「1香港ドル=約18.31円」にMUFJの事務処理費3.85%が追加される

余った香港ドルを円に両替するおすすめの方法

香港から帰ってくるときに、使い切れなかった香港ドルをどうしようか悩みますよね。余った香港ドルも、不要なコストを避けて戻す方法を考えてみましょう。

以下では日本国内と香港で戻す方法について説明しています。

日本国内で円に戻す方法

日本円は日本で両替したほうがコストを抑えられる傾向があります。

大きく分けて次の2つの方法が利用しやすいです:

  • 金券ショップに行く:お得なレートで両替できます
  • 銀行に行く:手数料はかかるものの、現金を預け入れやすいです

香港で円に戻す方法

香港で両替する場合は、次の方法がお得で便利です。

  1. 両替所:香港の中で一番お得なレートで両替できる可能性が高い。
  2. ポケットチェンジで電子マネーに交換:空港や駅などに設置されている「ポケットチェンジ」という端末を使えば、余った紙幣を、交通系ICカードなどの電子マネーや各種ギフトコードに交換可能。

また香港からマカオへ日帰り旅行もできるので、マカオでそのまま香港ドルを使用するのもおすすめです。深圳(中国本土)にも日帰りで行けるので、中国元に両替するのもいいかもしれません。

両替するときは以下の点にも注意しましょう。

  • ぼったくりに合わないよう、政府公認の両替所かを確認する
  • ポケットチェンジでは硬貨と一部の紙幣を交換できない¹²

円を香港ドルに両替する時に知っておきたいこと

円を香港ドルに両替するとき、実際に必要な費用が分からず、両替する金額に困るかもしれません。

以下の情報を知っておくことで、お得に両替できるうえ、必要な分だけ両替できます:

  • 香港空港内での両替はおすすめしない - 香港空港での両替は、レートが悪い傾向にあるためおすすめしないが、日本の空港よりはレートは良い。
  • 持っているデビットカード・クレジットカードが国外ATMに対応しているか事前に確認しておくこと - 香港のATMでキャッシングできるため。
  • 香港ではクレジットカードの利用が一般的であること - 特にVISAやマスターカードが広く普及している。キャッシュレス決済も持っていたほうが便利。
  • ストリートマーケットは基本的に現金 - 女人街や男人街でお土産を購入する場合は、現金を持っておくと安心。
  • オンラインアカウント内で両替できるサービスを確認する - WiseやRevolut など。キャッシュレス決済を利用できるだけではなく、レートも有利になっている。
関連ページ 💡 香港ではカードと現金どっちが便利?オクトパスカードなどおすすめの支払い方法

簡単・お得に円(JPY)を香港ドル(HKD)に両替:Wise(ワイズ)

簡単・お得に円(JPY)を香港ドル(HKD)に両替:Wise(ワイズ)

海外へ行くのはいつも楽しみですが、準備が面倒になるときもありますよね。なかでも両替は、手続きのタイミングが難しく、面倒に感じるかもしれません。そんなときに便利なのがWise(ワイズ)です。

Wiseではデビットカードを発行しており、香港を含む多くの国で使えます。オンライン上で両替ができるのはもちろん、ATMでの現金引き出しにも対応しています。

【Wiseデビットカードの特徴】

  • 多くの国で活躍:150ヶ国以上でのデビットカード決済ができ、年会費も無料です。
  • 最適な為替レート:上乗せコストのないリアルタイムの為替レートで取引を行うことができます。
  • 低額な両替手数料:0.68%~(2025年5月時点)の低額な手数料で、海外旅行での支払いに最適です。
  • 決済時に自動で両替:アカウントに香港ドル(HKD)がないときは、一番お得な手数料を持つ通貨から自動で両替し、現地通貨で決済が可能です。
  • 海外ATMから無料出金:海外でも毎月2回、合計3万円まで無料で出金できます(※ATMから別途手数料が請求される場合があります)。
  • 海外事務手数料ゼロ:クレジットカードの高額な海外事務手数料を節約できます。
  • 安心のセキュリティ:紛失・盗難に遭っても、アプリ内ですぐにカードを停止することで、不正利用を未然に防げます。

一番の大きな魅力は、リアルタイムの為替レートで両替できることです。一般的な銀行では両替するときに上乗せ手数料が加算されますが、Wiseではそのままのレートで取引できます。

また、事務手数料も良心的で、銀行の最大5分の1程度に抑えられる場合もあります。

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まとめ

日本円から香港ドルへ両替する際は、一部を日本国内で両替し、後はWise(ワイズ)で支払うのがおすすめです。ただし、重慶大厦で両替してみたい人は、少し少なめに両替しておいてもいいかもしれません。お得に両替したいなら、為替レートや事務手数料などに注意が必要です。

手数料をなるべく減らしたい場合もWiseは便利です。Wiseは手数料が上乗せされていない価格とお得な事務手数料で両替できます。オンラインで透明性の高い決済を探している人は、ぜひ利用を検討してみてください。

※本記事の情報は2025年8月6日時点の情報を参照しています。そのため、この内容が正確または、最新であることを表明または保証しません。また、本記事の内容は、あくまで参考情報として作成されています。専門的な意見・アドバイスが必要とされる場合、口座をお持ちの銀行やその他の専門家にお問い合わせください。


ソース

  1. Mercer|Cost of Living City Ranking
  2. NEOBANK 住信SBIネット銀行|ご利用方法 - 海外でのご利用 | デビットカード
  3. MUFG|デビットカードなら三菱UFJデビット
  4. 楽天銀行|デビットカード 海外での使い方
  5. エポスカード|海外でカードを利用した場合、手数料はかかりますか?
  6. MUFG|MUFGカード 海外でのご利用方法
  7. Dカード|ご利用代金のお支払い方法
  8. 三菱UFJ銀行|外為現金・トラベラーズチェック両替相場
  9. J・Market|金券ショップ J・マーケット | チケットショップ・金券買取
  10. VISA|Exchange Rate Calculator - Currency Converter
  11. MUFG|【三菱UFJデビット】を利用して海外のATMで出金する際のレート・手数料について知りたいのですが。
  12. POCKET CHANGE|香港ドル対応紙幣一覧

*最新の手数料に関する情報は、お住まいの地域の利用規約およびサービスの利用条件をご確認いただくか、Wiseの手数料ページをご覧ください。これは一般的な情報提供を目的としたものであり、Wise Payments Limitedまたはその子会社、関連会社による法律、税務、その他の専門的なアドバイスを意味するものではありません。また、ファイナンシャルアドバイザーやその他の専門家によるアドバイスの代わりになるものではありません。



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